心身障害児総合医療療育センター
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整形外科
平成24年度 整形外科手術件数(計176件) 整形外科 ・脳性麻痺62件
・先天性股関節脱臼21件
  関節造影検査11件
  麻酔下徒手整復2件
  観血整復術6件
  減捻内反骨切り術2件
・骨形成不全症13件
・二分脊椎10件
・先天性内反足4件
・筋性斜頚1件
など。

脳性麻痺

手術療法は、運動発達を阻害する痙性や拘縮を解除しリハビリテーションを促通する目的で行っています。皮下切腱術、フェノールブロック、筋解離術、股関節観血的整復術、大腿骨減捻内反骨切り術を組み合わせて行います。手術は二次障害の予防・疼痛除去・正確な補装具装着に対する意味もあります。術後は3〜6カ月の入院リハビリテーションを行っています。

当センターはPICUなどの周術期管理のできる設備がないため、呼吸機能障害、不安定なけいれんなどの場合は適宜ご相談ください。

*他院で抗てんかん薬の処方を受けられている患者さんは、入院時に内服薬の用量・用法を記載した診療情報提供書をご持参ください。


先天性股関節脱臼(発育性股関節形成不全) *乳幼児股関節エコー診察
Graf法(2009年より採用)による臼蓋形成不全、股関節亜脱臼・脱臼の評価を行っております。
2009年から6年間に、先天性股関節脱臼(疑いを含む)の診察症例数は306例で、そのうち先天性股関節脱臼は125症例(40.8%)でした。

*治療方法
基本的には、装具や徒手整復による保存治療を優先します。整復が難しい例に対しては手術療法を行います。
1)装具治療 リーメンビューゲル装具、ぶかぶか装具を使用
2)徒手整復 全身麻酔下徒手整復、関節造影検査
3)手術治療
  観血的整復術(田辺法)、Salter骨盤骨切り術、大腿骨減捻内反骨切り術


ペルテス病

重症度、病変の範囲を画像診断により評価し治療を決定します。疼痛や可動域制限が強い場合には、入院にて牽引及びリハビリテーションを行います。保存的治療の場合には、ケースにより装具療法を行います。骨頭壊死の範囲によっては、大腿骨の骨切り術(DVO,ROWO)を行います。


骨形成不全症

年齢、体重、骨折の頻度などの情報を基に薬剤(パミドロン酸二ナトリウム)治療を行っています。3日間の薬剤投与(入院)を2〜4ヶ月毎に行います(「骨形成不全症の診療ガイドライン」日本小児科学会雑誌110:1468-1471,2006)。また、重度で運動発達が進まないケースにも、薬剤を併用しリハビリテーションを行っています。大腿骨や下腿骨の変形が強く立位、歩行に支障を来す場合には、年齢や体重などを加味してテレスコピック ロッド(ステンレス製)による変形矯正術を行います。


先天性内反足

約30年前より小児足の外科の専門病院として、先天性内反足の診療を行ってきました。主に石膏によるギプス矯正、装具治療、それらにより矯正されない場合は根治手術を行ってきました。2010年4月よりPonseti法を導入し、2012年12月までに生後早期に治療を開始した8足では全例で矯正が可能となり、根治手術が不要となりました。先天性内反足は内反、内転、凹足、回内、尖足が複合した変形です。主にPonseti法は尖足以外の変形を石膏ギプスで矯正し、残存する尖足変形に対しては全身麻酔下にアキレス腱皮下切腱術を行い、装具により変形の再発を予防する治療法です。約2ヶ月間のギプス治療の後、アキレス腱皮下切腱術を行い更に1ヶ月後頃よりデニスブラウン装具の治療を行います。デニスブラウン装具は約3ヶ月間は終日着用、その後4歳頃までは1日12時間(夜間)着用することになります。当院では従来から行ってきた足底板や靴を作成し、再発の予防を行っています。

治療開始は早い方が良いのですが、生後1ヶ月以内に治療を開始すれば矯正は可能です。もし事情によりそれ以降になってしまう場合でもご相談ください。


麻痺性足部変形

二分脊椎などの先天性麻痺性疾患による小児の足部変形に関して都内で最も多くの診療を行っています。麻痺の程度に応じた足底板、短下肢装具などの補装具による治療が中心となりますが、症例によってはギプス治療や手術治療を行っています。ギプス治療は二分脊椎などの知覚障害があるお子さんでは従来ではあまり行われてきませんでした。2010年4月から2012年12月までに9足に対して創傷保護材などを使用し褥瘡を予防しながらギプス治療を行い褥瘡の発生はありませんでした。ギプスで矯正困難な場合のみ手術治療を行いますが、将来の関節障害を予防するために出来るだけ関節固定は行なわないように心がけています。



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