センター紹介
センター概要
センターの目的と構成
「療育とは、現代の科学を総動員して不自由な肢体を出来るだけ克服し、それによって幸にも恢復したら『肢体の復活能力』そのものを(残存能力ではない)出来る丈有効に活用させ、以て自活の途の立つように育成することである」 という故高木憲次先生の療育の理念が私たちの原点です。
厚生労働大臣の定める掲示事項につきましてはこちらをご覧ください。
当センターは心身に障害をもった子供たちのための総合的な医療療育相談機関で、社会福祉法人日本肢体不自由児協会が厚生労働省の委託をうけて運営しています。
当センターには整肢療護園・むらさき愛育園、外来療育部門ならびに研修部門がおかれています。
整肢療護園(医療型障害児入所施設・療養介護施設)
主に手足の不自由な子供たちのための施設で、各種訓練・治療(手術を含む)・看護・生活指導ならび学校教育(筑波大学附属桐が丘特別支援学校)を行います。
むらさき愛育園(医療型障害児入所施設・療養介護施設)
心身ともに重度の障害をもった成人のための施設で、保護するとともに、治療及び生活指導を行います。
外来療育部門
広く各地の保健所・医療機関とも提携し、各種障害の早期からの診断・治療や療育指導を行います。多様な病気や障害の診療のために、整形外科・小児(神経)科の他に泌尿器科・歯科・耳鼻科などの外来診察を行っています。通園指導部門も設けられています。
研修・研究部門
全国の医療型障害児入所施設やその他の心身障害児施設に勤務する種々の職員を主な対象として講習会を開いています。
センターの利用法
当センターでは、以下のような診察・診断・治療・検査・相談を行っています。
外来について
- 先天性股関節脱臼・ペルテス病・先天性内反足・側弯症などの小児整形外科疾患、又はその疑いのある児の診察・治療(手術を含む)
- 脳性麻痺、二分脊椎、筋疾患などの障害・疾患の総合的治療・指導(診察、訓練・補装具処方、薬物治療など)
- 小児てんかんなどの小児(神経)疾患の診察、治療、栄養・発育障害・発達障害等への指導
- 心身の発達に問題をもつか障害の疑いのある乳幼児の診断と早期訓練指導(運動発達、心理言語発達、発育障害、先天異常など)
- 障害児の歯科治療、耳(難聴診察を含む)等の各科診療
- 種々の相談(福祉相談、心理相談、遺伝相談、就学相談その他)
以上は外来に通っていただいての診察・治療を原則としますが、必要に応じて入園していただくこともあります。なお、定期的に通い訓練・心理・保育・看護・生活指導を行う通園部と1~3カ月の間母子共に入園していただいて集中指導を行う母子入園制度(整肢療護園の一部)もあります。
ご利用希望者は必ず当センター外来に電話をして予約してください。曜日により診察が異なりますので直接来られても御利用いただけないことがあります。
TEL 03-3974-2146 内線 331(外来)
※諸費用
- 外来診療は保険診療で行います。
- 大部分の入園は児童福祉法および障害者自立支援法に基づく契約による入所となります。福祉サービスも医療サービスも定率1割の自己負担となります。
自己負担額については課税世帯と非課税世帯等、所得による自己負担の上限額があります。区・市町村によってマル障・乳幼児医療等、医療費の負担軽減サービス がありますので、区・市町村の窓口でご確認下さい。
入園について
1. 整肢療護園(医療型障害児入所施設・療養介護施設)
入園をご希望の方は、まず外来で診察を受けて下さい。電話予約が必要です。 入園のためには児童相談所の窓口に給付申請を行っていただき受給者証の交付を受けていただく必要があります。その後当センターと入所契約を行っていただきます。1カ月以上の長期入院の場合は契約による入所となります。1カ月未満の入院は契約による入所または医療入園となります。
2. むらさき愛育園(医療型障害児入所施設・療養介護施設)
入園ご希望の方は児童相談所の窓口に給付申請を行っていただき受給者証の交付を受けていただく必要があります。その後当センターと入所契約を行っていただきます。(但し、この場合どの施設に入れるかは、行政の側で判断いたしますので必ずしも当園に入園できるとは限りません)
オータムフェスティバルについて
利用者・保護者・職員・実習生・ボランティア・地域住民を含めたセンター唯一の全体行事として、毎年10月第3土曜日の午後に実施しています。
センター職員による模擬店の他、外部業者・福祉関係者による出店、外部者やセンター職員によるアトラクションが中心となっています。
安全で楽しい時間や空間を参加する全ての方々に提供し、皆様が心地よい気持ちを抱いてもらえることを目指しています。
地域住民の皆様、関係者の皆様に深く感謝申し上げます。
以下は、令和元年度オータムフェスティバルの様子です。
センターのアートとグッズについて
2013年、マニュライフ生命と女子美術大学の協力によって、整肢療護園の手術病棟のプレイルームと処置室の一面に森や動物が描かれ、入所されている利用者や保護者、また職員にとっても目や気持ちの保養となるヒーリングアートの環境が生まれました。
2014年から2015年上半期にかけては引き続き女子美術大学によって、手術に向かうストレッチャーが乗るエレベーターがペイントシールで、壁がタペストリーで装飾されました。
この際に「ネコのセージと、こもね探検団」というセンター独自のキャラクターが誕生しました(女子美術大学ヒーリング表現領域3年(H26年度現在):中野裕佳氏制作)。キャラクターたちが、利用者の心のケア、友達、スタッフとのコミュニケーションツールや元気づけに繋がる役割を持った存在となることが目的となり、多くの候補の中から選定されて、7月18日にデザイン決定となっています。そして、このキャラクターがシールやカードとして病棟内で実際に活用されています。
合わせて、センターの利用者が作成したペーパークラフトの写真を元としたタペストリー20数枚を本館・整肢療護園とむらさき愛育園を結ぶ中央廊下の両側壁に飾るとともに、センターに勤務している看護師が描いた、ストーリー性のある絵画10数枚も展示することとしました。
そして、その絵画をデザインしたセンターのオリジナルグッズの作成・販売も開始しました。
その後、今日に至るまで毎年女子美術大学によって、センター内のヒーリングアートが充実してきています。
以下にご紹介致します。